和泉くんの考えてることはわからない。
そしてやって来た、期末テスト当日。
和泉くんにも早苗にも大原くんにも心配されながら、私はその日を迎えた。
そして…。
──────キーンコーン…
「終わったぁ〜〜〜っ!」
無事に、それを終えることができた。
「出来たの?花宮さん」
「うん!もうバッチリっ!」
帰りのHRがあるため、テストのための出席番号順の席からいつもの和泉くんの前の席へと戻る。
和泉くんが半信半疑顔でそんなことを聞いて来たから思いっきりピースサインをして見せた。