和泉くんの考えてることはわからない。



「次はゴーカートでもやるかー!」

「───…っ、」



園内限定のハンバーガーを食べながら大原くんが口にした次のアトラクションの名前に、私は小さく息を飲んだ。





遊園地なんて、楽しいものばかりだ。


絶叫系だって、高所系だって、お化け屋敷だって、私にとっては全部が楽しいアトラクション。




…でも。




「花宮ちゃんも当然やるでしょ?勝負しよーよ」

「へ…っ?あ、うん!」



─────これだけは、無理だ。



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