和泉くんの考えてることはわからない。



「こっち」

「へ?…………ぅわ!」


─────ドサッ



急に、何かベンチのようなところに押され座らされた。




この夏の暑さなのにそのベンチがひんやりしているのはきっと、人目につきにくい木陰だから。




「和泉くん……?」

「脱いで」

「へっ!?」



今の状況が全く理解できていないというのに、和泉くんは更に私を混乱させる言葉を吐いてくる。



混乱と急な恥ずかしさで顔を赤くしているだろう私の肩に、和泉くんの手が触れた。



< 132 / 326 >

この作品をシェア

pagetop