和泉くんの考えてることはわからない。
「こっち」
「へ?…………ぅわ!」
─────ドサッ
急に、何かベンチのようなところに押され座らされた。
この夏の暑さなのにそのベンチがひんやりしているのはきっと、人目につきにくい木陰だから。
「和泉くん……?」
「脱いで」
「へっ!?」
今の状況が全く理解できていないというのに、和泉くんは更に私を混乱させる言葉を吐いてくる。
混乱と急な恥ずかしさで顔を赤くしているだろう私の肩に、和泉くんの手が触れた。