和泉くんの考えてることはわからない。



「…じゃあ、俺が脱がせる」

「い、和泉くん、待って!落ち着いて…!」

「無理。待てない」



待てないって…!!



口をパクパクさせる私になんて気にも止めず、羽織っているカーディガンに手をかけた和泉くんは。





──────スルッ……


「…っ!!」



鎖骨から肩までをなぞるように、カーディガンを脱がせてきて。




「まだ、熱い?」

「〜…ッ!」



私の頬に、その右手を重ねた。




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