和泉くんの考えてることはわからない。
ち、近すぎる……っ。
ていうか、何この状況!
大混乱で、心臓ごと爆発してしまいそう。
「い、いず……」
「なんで言わないの、具合悪いって」
「へ……?」
けど、次に発した和泉くんの言葉は私を心配するもので。
「体育大会の時みたいに倒れたらどうするわけ?あと、辛い時にヘラヘラしない」
「あ、えと……」
その言葉で、ようやく理解した。
和泉くんは、私がまた熱中症になって具合が悪くなっていたと思ってたんだと。