和泉くんの考えてることはわからない。



それなら、私をこの場所に連れてきたことも、カーディガンを脱がせたことも。



『まだ、熱い?』


………あの言葉にも、納得ができる。





「 〜〜〜っ、」


和泉くんは、純粋に私を心配してくれていたのに。


それなのに私ってば、変な勘違いを……。




急にさっきまでとは違う恥ずかしさに襲われて、きっと今の私は耳まで真っ赤だ。


和泉くんが、また熱中症だと勘違いしてしまうというのに。




「…熱すぎ。飲み物とか買って、」

「ち、違うの和泉くん!!」

「……は?」



更に心配をかけてしまった和泉くんに、慌てて弁解する。



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