和泉くんの考えてることはわからない。
途端に、さっき和泉くんに脱がされたことを思い出してしまった私は、再び顔を赤くさせながらそれを羽織った。
「花宮さんって普段からそんな私服なわけ?」
「そんな、とは…?」
和泉くんが、ちらっとこちらを向きながらそう聞いてきた。
ダサい…かな、この格好。
そりゃ、早苗と比べたらスタイルも良くないし、合わせる服も難しいけれど。
「変、かな?」
和泉くんのその言葉に少し不安になってそう聞いてみれば、「そういうわけじゃないけど」だなんて読めない答えが返ってきた。