和泉くんの考えてることはわからない。
今日の1時間目はHR。
修学旅行の班決めをやるらしく、私はもちろん和泉くんと同じ班を志願。
「6人1班が5つと、5人1班が2つだぞー。それ以外は認めないからな。男女比率は任せる!」
適当な津田先生の声をきっかけに、クラス内はざわざわと盛り上がり始める。
「栞里ー、和泉ー。一緒に組も?」
「俺も混ぜろ〜」
「もちろん!」
「あぁ」
早苗と大原くんが私たちの席までやってきて、とりあえずメンバー4人は決まった。
「あとのメンバーどうしよっか」
残り1人か、2人。
周りを見ると私たちのようにもういくつかのグループに分かれていて、その中から見つけるのは大変そうだ。