和泉くんの考えてることはわからない。
「ねぇ」
トントン、と誰かに肩を叩かれた。
振り返ると、そこには男の子が2人。
「お、上野と坂口じゃん。なに、お前ら余り?」
へらっと笑って、大原くんが2人に話しかける。確か2人とも、サッカー部だったっけ。
「あぁそうだよ、余りだよ。だから可哀想な俺らを入れてやってくれ」
「いいかな?花宮ちゃん」
「へっ、私?」
大原くんが話しかけているはずなのに、何故か2人の視線は私へと向く。
まぁ、ちょうどグループメンバー足りないところだったし。
「うん、いいよ。是非」