和泉くんの考えてることはわからない。
「昨日の今日で栞里ちゃんに会えるなんて!僕今週はツイてるのかも!」
「あははっ、大袈裟だなぁ」
嬉しそうにニコニコと笑うそいつと、それに答える花宮さん。
それが何故か異常に気に入らなくて、彼女の手首をグイッと掴んだ。
「…へっ?和泉くん…?」
驚いたように俺を見上げる彼女に、ハッとする。
何やってんだよ、俺。
それでも、どうしてもこの2人が話してるのを見たくないわけで。