和泉くんの考えてることはわからない。



「和泉くんが後ろにいるせいで集中できません」

「へぇ」

「……無関心ですか」

「だって俺関係ないし」



訴えたところで和泉くんには全然通じない。



しかも目すら合わせてもらえなくて、私は昼休みまでの残り3時間を、ひたすらに耐え抜いた。




***



「つ、疲れた…」

「なんでただ授業受けるだけでそんなに消耗するのよ」



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