和泉くんの考えてることはわからない。
あぁ、もう、和泉くんのバカ。
ドキドキと心臓の音が加速して、背中に熱が集まる。
午前中以上に、全神経が背中に集中しているようだった。
「偉かったね、花宮さん」
「だ、誰のせいだと…!!」
授業が終わった瞬間振り向いた私に、和泉くんはシレッとそんなことを言ってきた。
完全に通常モードに戻ってる和泉くんには、きっとこれ以上言っても何も通じない。
まぁ、意地悪モードの和泉くんに文句を言っても通じることはないと思うけど。