和泉くんの考えてることはわからない。



冷たくて、少し甘い何かが喉を通った。


スッと、それが身体に染み渡った気がして。




「……あ、気付いた?」

「い、ずみ…くん……?」



今度こそきちんと目を開ければ、目の前には幻覚でも何でもない、本物の和泉くんがいた。




「これ飲める?」

「……うん」



そう言って差し出されたのは、スポーツドリンクの入ったペットボトル。



< 95 / 326 >

この作品をシェア

pagetop