和泉くんの考えてることはわからない。



ひんやりとしたそれを飲めば、完全に意識が覚醒した。




「さっきこれ飲ませてくれたのも、和泉くん?」

「…………あぁ、まぁ」

「?」



今、少し間があった?


それにしてもさっきのアレ、ペットボトルにしては柔らかかったような…。




「栞里」

「ん?……って、えっ!?」

「立てる?」


不意に和泉くんが、当たり前のように私の名前を呼んで手を差し出してくれた。



< 96 / 326 >

この作品をシェア

pagetop