天然お姫様は最強総長様!
……って、例えがおかしいね。
でも、ゴメンよ!私例えるのとか苦手なんだよ!!
「麗を呼んだのは勿論会いたかったっていうのもあるけど、本当は話があるから。」
「……話?」
やけに真剣な顔をするカナ。
「そこ座って。」
「なぁに~?やけに真剣な顔して。……姫でも出来た?」
指差されたソファーに座りながら、カナを見上げる。
「……。」
黙ることは肯定ともとれるって、カナは分かってないの?
「あれ?当たっちゃった感じ?自分凄い!!……で、その子は?」
そう言うと、カナがゆっくり動き出した。
幹部室を一回出て行く。その間、魁だけが心配そうにこちらを見ていた。
だから私は笑った。
心配をかけないように。迷惑をかけないように。
「お待たせ。」
幹部室のドアが開くの同時にカナがそう言い、後ろに一人の女の子が立っていた。
茶色のミディアムヘア。肩までの髪は彼女が動くと一緒に揺れる。