天然お姫様は最強総長様!
ぱっちりとした二重。まつげも長い。
身長は多分私より少し小さい。
鼻筋も綺麗に通っているし、肌も荒れていない。
文句なしの可愛い系美少女。
「……名前は?」
「え、あっ……柴田優樹菜~シバタユキナ~です!」
おまけに声も名前も可愛い、と。
「優樹菜ちゃんはカナ達と同じ学校の子?」
「は、はい。」
「そう……。皆と仲良くしてあげてね。」
「え……?」
笑って言うと、皆が驚いたように私を見た。
「……どうしたの?」
なーんて聞かなくても分かってるよ。
こんなにあっさり認めてもらえるとは思わなかったんでしょ?
でもね、私がこの子を止める義理はないと思うんだ。
皆が良いならそれで良い。
私一人のわがままで困らせたくなんて無いから。
「優樹菜ちゃんは良い子だと思うよ。……大切にしてあげて?」
ソファーから立ち上がり幹部室を出る。