天然お姫様は最強総長様!
りょーと教室を出て下駄箱まで着き、靴を履き替えようとした時。
―――ドンッ!
「っ!」
誰かとぶつかった。
「い、痛いよぉ……皆ぁ、麗ちゃ「う、うぉぉぉぉおっ!!危なかった~!転ぶところだったよ。気を付けなきゃね!!…………あれ?」
一人叫んだあと、回りを見渡す。
あれれ?ちょっと空気読めなかったカナ?
あ、いつもか。
「はぁ、馬鹿。……いや、いつもだけど。」
ちょ、酷い!!いつもだけど!!
「てめぇら、ふざけてんじゃねぞ……っ!」
「え……俺も?」
思った。なぜにりょーも?何もしてなくね?
「ノンノン、ふざけてはないのだよ。つい、ぶつかってしまったのだよ。では。」
靴をさっと履き替え、りょーの腕を掴んで、歩き出す。
「待てよっ!!」
「……何か?」
きっとその時の私はとんでもなくめんどくさそうな顔をしていただろう。