天然お姫様は最強総長様!
後ろからなんかわちゃわちゃ聞こえたけど、無視だ無視!!
「フム。思ったよりタイムロスしてしまったようだ。急ぐぞ、りょー君!!」
「てめぇは何キャラだ。つーか、タイムロスは麗のせいだ。」
りょーにチョップを喰らったけど、気にせずそのまま走り出す。
チョーっとイラついたけどね!
あ、カナにLINEしてない。……ま、いっか。
勝手に行っても問題ないよね!一応私偉い立場だし?
……うん、恐らく問題はないだろう!!
「ほら、りょー!後少しだよ!」
見慣れたマンションの前に立って、りょーの方を向く。
「うわ……こんなとこに来て良いのかよ。めっちゃ綺麗じゃん。」
……えへ、それほどでもあるけど?
「(こいつ絶対勘違いしてそーだな。別に俺は麗を誉めたわけじゃねーのに。)」
「行こう!早く皆に会わせたいなぁ……!」
そう言いながら、走る。
皆歓迎してくれるかな……。歓迎してほしいな。