天然お姫様は最強総長様!



後ろからなんかわちゃわちゃ聞こえたけど、無視だ無視!!


「フム。思ったよりタイムロスしてしまったようだ。急ぐぞ、りょー君!!」


「てめぇは何キャラだ。つーか、タイムロスは麗のせいだ。」


りょーにチョップを喰らったけど、気にせずそのまま走り出す。


チョーっとイラついたけどね!


あ、カナにLINEしてない。……ま、いっか。


勝手に行っても問題ないよね!一応私偉い立場だし?


……うん、恐らく問題はないだろう!!





「ほら、りょー!後少しだよ!」


見慣れたマンションの前に立って、りょーの方を向く。


「うわ……こんなとこに来て良いのかよ。めっちゃ綺麗じゃん。」


……えへ、それほどでもあるけど?


「(こいつ絶対勘違いしてそーだな。別に俺は麗を誉めたわけじゃねーのに。)」


「行こう!早く皆に会わせたいなぁ……!」


そう言いながら、走る。


皆歓迎してくれるかな……。歓迎してほしいな。

< 31 / 55 >

この作品をシェア

pagetop