天然お姫様は最強総長様!
「……まぁ、そうだろうとは思ったけど。亮君は良いのか?」
カナが肩をすくめてから、りょーを見る。
りょーはオドオドしていたけど、すぐにカナを真剣に見つめた。
……りょーに真剣は似合わない。こんなときに場違いな考えなんだけどね。
「……俺がここに入れば、麗の事を少しは守れるのか……?」
……りょー?
何、言っているの?りょーはいつも私を守ってくれているよ。
「亮君、そうだね。ここに入ったら皆仲間だ。だから、麗だけとは限らず、仲間全員を守る事になる。」
いつになく真剣なオーラを漂わせている幹部室内。
静かすぎて息をするのも嫌になる。
「……なら、入る。」
「……!?マジか!!りょー入ってくれるんだ!!」
「麗はそのつもりでつれてきたんじゃねぇのかよ。」
いや、確かにそうなんだけど。本当に入ってくれるとは思わなかった!