短編集
〈告ってくる〉。

そんなメッセージを私に送り、彼は行ってしまった。

こっそり後をつけてくれば、待っていたのは藤井さんだった。


『よ、よお!藤井。』

「話ってなんですか?」


まだそんなに仲良くないのか、彼女の方は敬語で。


『あ、あの、、』


『あの、藤井が好き。
付き合ってほしいとかは言わないけど……好き。』





藤井さんの嬉しそうな真っ赤な顔だけが、私の頭の中に残った___。
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