短編集
[ねえやっぱ帰ってきて。]


気がついたらそんなメールを送ってた。

お前がいないとだめやねん。

そう言いたいけどやっぱり恥ずかしい。



『私さー、大毅の関西弁大好きなんだよねー。』


方言男子ってかっこいい!っていうあいつが可愛くて我慢できなくて、つい、抱きしめてもうて。

顔が真っ赤になったあいつに「好きや」っていうのははずくなかった。

いつからだろう、言えなくなったんは……。


『方言男子ってかっこいい!』


一度思い出すと、なかなか消えないあいつの言葉。

方言、ね。


[すいとーよ。]



関西弁じゃないんやけど、勘弁してや。
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