黒竜(仮)
「俺たちの仲間に
黒竜の一員になってくれ
頼む。」
前なら即答されていたけど今回は違った。
悩んでいた。
「わかった。仲間になってもいいよ。
でも条件がある。」
「どんな条件だ?」
「私のことを詮索しないことと危険な目にあったとしても私を守ることをしないでほしい。」
「はぁ?なんだそりゃ」
「この条件をのめないのなら、あなたたちの仲間にはならない。絶対に」

「・・・・わかった。
その条件でいい。」
「あと一つあなたに聞きたいことがある。
なんで私を黒竜に誘ったの?
姫としては入れっていうなら他にもふさわしい人はたくさんいるはず。ただの仲間なら女じゃなく男を誘った方がいい。なのになんで私なの?」
「それは、蓮香が俺と同じだと思ったから。」
「それだけ?」
「あぁ。それだけだ。」
彼女は不思議だ。という顔をしていた。
そして放課後になり俺たちは2人で黒竜の倉庫に向かった。
中に入ると下っ端たちが俺に挨拶をしてきた。
「総長!ちわーっす!」
「総長。その女誰っすか?」
警戒しつつ下っ端たちが蓮香に目を向けた。
蓮香はいつも通りの無表情だった。
「俺の友達だ。」
そう言って俺は幹部室に向かった。
中には俺が信用の置いている幹部たちがいた。
「諄おせーよ。」
こいつは、設樂 海霧(したら かいむ)
この黒竜の副総長だ。
「なししてたんだよ〜」
こいつは佐倉 智(さくら とも)
黒竜の幹部
「おっせーよ!」
こいつは柳 直生(やなぎ なお)
黒竜の幹部
「遅刻なんて珍しいですね。」
こいつは菊池 奏多(きくち かなた)
黒竜の幹部
「、、、、、」
なんにもいわねぇーこいつが丹波橋勉(たんばばし つとむ)黒竜の幹部
口々に文句を言うこいつらがこっちを見て固まった。
はじめに口を開いたのは海霧だった。
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