黒竜(仮)
諄side
蓮香がどうして笑わないのか俺は気になっていた。
だから蓮香を家まで送るときに聞いたんだ。
「なー蓮香。お前のことを詮索しないって言ったけどさ、過去になんかあったんじゃねぇの?」
俺がそう聞くと蓮香は怪訝そうな顔をした。
「別に何もない。なんかあったとしてもあんたに関係ない。」
「ふーん。
ま、話したくないならいいけどさー俺に関係ないかどうかはお前が決めることじゃねぇと思うぞ。」
その言葉を聞いて、何となく懐かしくなった気がした。
「ねぇ、あんたさ、何で暴走族なんてやってんの?」
「俺は、前の総長に拾われたのがきっかけでこの族に入った。今でも続けてんのは守りたいもんがあるから。」
「守りたいもんって何?」
正直びっくりした。蓮香は人になんか興味ないと思ったから。俺はこう答えた。
「俺の守りたいもんは黒滝だ。ここには何かしら問題を抱えてる奴の方が多い。俺もそうだ。だからこそあいつらの居場所を守ってやりたいんだ。もちろんお前もな」
そう言うと蓮香は少し嫌そうな顔をした。
そのあと俺たちは一言も喋らないまま蓮香の家に着いた。
蓮香は「ありがとう」って小さく呟いて家に入って行った。
蓮香がどうして笑わないのか俺は気になっていた。
だから蓮香を家まで送るときに聞いたんだ。
「なー蓮香。お前のことを詮索しないって言ったけどさ、過去になんかあったんじゃねぇの?」
俺がそう聞くと蓮香は怪訝そうな顔をした。
「別に何もない。なんかあったとしてもあんたに関係ない。」
「ふーん。
ま、話したくないならいいけどさー俺に関係ないかどうかはお前が決めることじゃねぇと思うぞ。」
その言葉を聞いて、何となく懐かしくなった気がした。
「ねぇ、あんたさ、何で暴走族なんてやってんの?」
「俺は、前の総長に拾われたのがきっかけでこの族に入った。今でも続けてんのは守りたいもんがあるから。」
「守りたいもんって何?」
正直びっくりした。蓮香は人になんか興味ないと思ったから。俺はこう答えた。
「俺の守りたいもんは黒滝だ。ここには何かしら問題を抱えてる奴の方が多い。俺もそうだ。だからこそあいつらの居場所を守ってやりたいんだ。もちろんお前もな」
そう言うと蓮香は少し嫌そうな顔をした。
そのあと俺たちは一言も喋らないまま蓮香の家に着いた。
蓮香は「ありがとう」って小さく呟いて家に入って行った。