1ヶ月でNo.1風俗嬢になった私
生い立ち
平成〇年。私は祖父が自営業を営む家に産まれました。
私には腹違いのエリート兄、下には弟がいます。初孫としてとても可愛がられ周りは羨む裕福な家庭、そして実家はエリートばかりが住む高級住宅街でした。
3歳の時に祖父と祖母が離婚しました。
理由は祖父の女癖の悪さです。
祖父は家を追い出されました。
5歳の時に父と母が離婚しました。
その理由は母が作った借金です。
ギャンブラーでした。
子供が風邪をひいたから。と私達をダシに使いお金を借りたりしていました。
それが父にバレ離婚になりました。
幼かったけど覚えています。
幼稚園の帰り、父に
「お母さんは?お家には帰らないの?」
と聞いたけど父の反応は覚えていません
でも私はその場の空気を感じ黙って車の外を見ていたことを今も覚えています。
その後、兄が前夫の祖母に引き取られました。とても寂しかったのを覚えているし、兄は私の父を本当の父親と思っています。
だから本当に今思うとその時から世の中の流れを私は知りすぎていたんだなぁ。と思います。
しばらくすると、父に彼女ができ
私と弟には育ての母が出来ました。
本当に美しい女性でした。
でも、女と女は仲良くできません。
幼かった私は暴力を振るわれるようになりました。寒い中外に出されたり
私の部屋の荷物をすべて捨てられたり
本当に酷いことをされてきました。
でもそれ以外は本当にしっかりした女性だったし、今でも尊敬しています。
小学校2年生、7歳の頃の話です。
5月、父が職場で倒れました。
その時不思議なことがありました。
当時学童保育に学校終わり行っていたのですがそこの前を救急車が通りました。
私は、その救急車に乗っているのが父だとわかったのです。
救急車が通ってしばらくしてから電話がなり、育ての母が迎えに来ました。
地元の総合病院では手術ができない程のひどい病気でそのまま県で一番大きな病院に搬送されました。
それから2ヶ月後。
父は死にました。42歳でした。
兄は葬儀に呼ばれる事もなく
父の仏壇に手を合わせられたのも
兄が大人になってからでした。
兄が仏壇の前で泣いてる姿を見て
私の父は本当に本当に立派で
友達からも、万人の人から素晴らしいと
言われた人間だったことを再確認しました
それから8月まで育ての母と暮らしました
育ての母は自分の親と相当揉めました
それでも私たちと居たい。と。
でも祖母が家庭裁判所にかけ
私たちに言わせたのです
「おばあちゃんと暮らしたい」と。
育ての母との別れがきました。
そして気性の荒いお金持ち祖母との暮らしが続くわけもなく
女に仕返しをされた祖父を呼びつけ
一軒家と月々15万円の給料をあげるから私と弟を育てるように。としました。
会社も倒産して働ける場所がある年齢でもないギャンブル漬けだった祖父は喜んで引き受けました。
家賃も私達の食費も光熱費もかかりませんから。自分のしたい事に使える15万でした。
当時は祖父の事が大好きでした。
でも小学校4年生の時にある事に気づきました
私が性的暴力を振るわれていたことに。
当時四年生まで保健についての特別授業はありませんでした。
私は2年生から4年生までお風呂上がりに陰部に手を入れられ匂いを嗅がれたり、ちゃんと言うと手マンをされていたことに気づきました。そして警察に手紙を書きました。
でも馬鹿な私は学習机の上にそれを出しっぱなしにしていき、帰ってきた頃には叔母にすべてもみ消されていたし
「そんな事されていたならこの家でお風呂に入ることもできないはずです」
そう言われたのです。
あぁ、神様。私は死にたい。
その時そう思いました。
そこから私と実家の人間との関係が崩れていきました。