ダメだ、またコイツに。


…周くんだ。


身体も大きくなってるし、知らない制服を着てても、


生まれつき赤みがかかったサラサラの髪、

すらっとした長い脚、

悔しいけど整った顔、

そしてその意地悪なオーラ、


やっぱりそう。




「喜べよ」


「な、なにを?」


「俺がこっちに戻ってきた理由さ、兄貴が大学をこっちに選んで戻ってきたから、俺もついてきたんだよ」



…え、


えええ、



それってつまり?

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