ダメだ、またコイツに。


「日和も最初わかんなかったよ」


「え?」


「誰だろうなーって思った。変わったよお前も」



なにそれ、あの周くんが褒めてくれてる??

あまりにも初めての経験すぎてドキドキするんだけど…。



「…周くんちょっと優しくなった?」


「でもそのボサボサ髪ですぐ分かった」


「!!」


「ちんちくりんな制服も、すぐ泣きそうになる所も、成長してねぇな」


「やっぱり最ッ低…」


「今さら気づいた?」




なにも変わってない。

なにもかっこよくなってない!!

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