ダメだ、またコイツに。


「シャワー浴びてる最中にお前が来るからだよ」



やっとTシャツから頭を出し、ダルそうに言う周くん。


なんでもうすぐ来るって電話した後にシャワー浴びるんですかね馬鹿なんですかね!!


たしかにまだ髪が濡れてるけど…。




こんな経験全くない私は、バクバク止まらない心臓をおさえる。



「さっきから騒ぎすぎなんだよあほ」



周くんはため息をつきながら髪をガシガシ拭いている。

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