ダメだ、またコイツに。
でもおっきな声出したおかげでちょっと緊張はほぐれたかな?
体ガッチガチだったから。
久しぶりだけど、雰囲気とかにおいは佐お兄ちゃんと周くんの家だ。
2人の部屋も覚えてる。
今は2人きりで住んでるからこの家は広すぎるんだろうけど…変わってないんだなぁ。
「髪乾かしてくるから先にリビング行ってて。場所分かるだろ」
私の背中を押し、いきなり洗面所へとスタスタ歩いて行ってしまう周くん。