ダメだ、またコイツに。
私も立ち上がり、佐くんから紙袋を受け取ろうとした瞬間、
タイミング良くリビングのドアが開いた。
立っていたのはもちろん周く「こいつ甘いの嫌いだぜ、兄貴」
!!!!
リビングに入ってくるなり、まだ髪に残った水滴をバスタオルで拭き取りながら彼は言った。
言ってしまった。
佐くんに向かって!!
「周くん!!!」
私はすぐに周くんを睨みつけた。
全身の血の気が引いていく。
最悪だ!!
なんでこのタイミングでそれ言うの!?