ダメだ、またコイツに。
こんらん
⑅⑅⑅
「違う、佐くん
…あの、……ごめんなさい」
こうなってはもう誤魔化しきれない。
私が甘いもの食べきれないのも事実だし。
無理に残しちゃってた方が佐くんも傷ついたかもしれない。
一瞬キョトンとした佐くんは、すぐに話を理解してくれた。
「…そうだったの!?本当に俺ごめん、日和ちゃんのこと全然考えられてなかった」
「私こそ素直に言えば良かったよ、ごめんね!」
そう言い頭を下げながら、相変わらず入り口に立つ周くんをチラッと見る。
…笑ってる。
私のこと見て笑ってる!!!
分かっててこのタイミングでわざと言ったんだ!