見た目通りには行かない
気持ち

麗side





はぁ……
また、だ

無意識に出てくるため息に気付いてまた、ため息が零れる



「麗ちゃん!なに、辛気臭い顔してるの?」



みどりさんが、ポンッと頭を撫でてくれて少しだけ落ち着いた



「今はラブラブな顔していい時でしょ?」



ニヤリと笑ったみどりさんに今度は顔がひきつる
それです!
辛気臭い顔の原因なんです!


「まさか、社長とねー!
まぁ、いつかは見付かるとは思ってたけど、本当に見付かってしかも、ちゃっかり捕まえるなんてね」

「………」

「で?その辛気臭い顔の原因は社長でしょ?どうしたの?お昼休みに聞こうか?」

「み、みどりさん」




私は勢いよく首を縦に振った


そんな時、外が賑やかになった
なんとなく、嫌な予感………




「尊、ダメだって!経営会議だから!真っ直ぐ会議室!それに、麗ちゃんにも迷惑かかるでしょ!」



やっぱり……
はぁーっともう一度ため息



「原因はあれ?」


みどりさんがこそっと聞いてきてくれたので
小さく頷きながら幸輝さんの声が小さくなるのを待った
幸輝さん居てくれて良かった~


「まさか、社長があんなに早くにオープンにするとはね」

「はい……」



昼休憩になって私はみどりさんと社員食堂に来た
社員食堂はいつも一杯で今日は二人で並んで座った

いつもは外に行くんだけど時間が勿体ないと食堂になった

なんだか、周りからの視線を感じる
特に男性から
じーっと私が食堂を見渡してたから


「なに?女性社員になんかされてる?」



みどりさんがうどんを食べながら聞いてくれる





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