見た目通りには行かない
「高島、」
「お、おぅ」
「麗、会社でも他の男に狙われてる」
あー、そうだろうな
性格だって良さそうだし
「俺のもんにしたい」
「いやいや、でももうお前のんだろ?」
「ヤってもヤっても足りねぇ」
「は?」
「毎日抱きてぇ」
「あ、いや……まぁ付き合い始めはそんな風に思うもんだろ?
お前、意外に肉食なんだな?」
いや、意外ってこともないな
正木尊自体はどちらかと言えば肉食だな
「いや、俺はそんなセックス自体には興味なかったな
まぁ、男だからな
前の女にも、よく言われたよ
だから、物足りなくて浮気されたのかもな……」
「尊……」
「でも、麗には全然違う!
俺の部屋から出したくねぇんだよ、ずっと触ってたい
麗、めっちゃ気持ちいいし、柔らかいから」
こいつ、まさかずっとべったりくっついてんのか?
こんな内容を話してるが、雰囲気はいつもの尊だ
誰も今、俺たちがこんな話してるなんて思わねぇだろうな
「週末しか会えねぇし、家に帰したくねぇ
ずっと俺の側にいてほしい」
なんか、俺が告白されてる
勘違いされそうだな……
ってか、
「お前、それ言う相手違うだろ
ちゃんと、川口さんに言ってやれ」
暫くして届いたのは二人の結婚式の招待状だった