“あなたを愛しています”




そして……

その疑いが確信に変わる事件が起きたのだ。





『花奈ちゃん、今日東京に帰れるよ』



司君のLINEにニヤついた私。

不安はもちろんあるが、また司君に会えると思うだけで頰が緩んでしまう。

きっと、会えないから不安だったんだ。

会ってちゃんと話をすれば、私の気持ちだってすっきりするだろう。



『今日、会える?』



当然会えると思っていた。

少しだけでもいいから。

だって、私たちは恋人だから。






だが、司君からの返事は、


『ごめん、今日は仕事なんだぁ』


というものだったのだ。


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