“あなたを愛しています”
ひたすら甘い司君に酔った。
司君のせいで、仕事どころではなかった。
だけど、やっぱり彼は天才だった。
佐藤さんの披露宴の装花を、あっという間にセッティングしてしまう。
若い二人に合った、ポップで鮮やかな装花が会場を華やかにしていた。
それを見て、
「うーん……やっぱり司君はホンモノだ」
由希さんは舌を巻く。
「これが一卓四千円とかあり得ないな」
吉川さんはぽかーんとしていた。