“あなたを愛しています”





素敵なのは、装花だけではなかった。

白いカサブランカで作られたウェディングドレス用のブーケに、青色の可愛い花で作られたカラードレス用の小さなブーケ。

佐藤さんのイメージにぴったりで、ドレスにも映えること間違いなしだった。






「この花、何?」



青色のブーケを指差す私に、



「ブルースターだよ」



司君は笑顔で言う。




「小さくて可愛くて、花奈ちゃんみたいだよね。

俺、派手なカサブランカよりも、こっちのほうがいいや」




司君らしいその言葉に、またまた焦がされてしまうのだった。




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