“あなたを愛しています”







先月は、我ながら何をしていたのかという一ヶ月だった。

司君にはまり込み、京都まで追いかけて。

司君の実家に乗り込んだり、慣れない華道に没頭したりした。





司君を知れば知るほど、私とは違う人間だと思った。

寂しくもなった。

それでも司君と一緒にいたい、離れたくない、改めてそう思った。

だけど、こうやって日常に戻るとホッとするのも事実だった。



< 304 / 353 >

この作品をシェア

pagetop