“あなたを愛しています”





ぎゅーっと抱きしめられ幸せを感じながら、ふと窓の外を見る。

暗がりの中ぼんやり浮かぶ公園の出店の灯りの下、花見を楽しむ人々の影が微かに動いている。




「お花見、いいなぁ」



思わずこぼしてしまった私に、



「じゃあ、今から見に行こうよ」



司君は楽しそうに言う。




そんなことで……

私たちは急遽花見に行くことになったのだ。



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