君のことが好きになった理由
「俺は絶対お前を助けてあげるんだ」
彼が笑ってる、純粋な笑顔だった。
「え?」
「俺を見ろ」
彼が私の方向に歩いてる、やっと私の一歩前で立ている。
「き、君は誰?何者?それとも近すぎ!!」
私は一歩退くした。
この人誰?
私の事に知ってたなのか?
マジキモイよ…
「ははは、俺は来栖大和(くるすやまと)だ」
私の頬に触る、そしてまた一歩前だった。
「どうして私の事に知ってる?」
「お前の両親からだ」
「わ、私の両親はまだ生きているなのっっ??」
「さぁ、知らねぇよ。つーか、あいつと出合ったからは十年前だ」
空気は凍る、私達がただ見つめ合うだけ。
「お前のお陰様で、俺は存在してる」
大和は私に手紙をささげる。
「お前の両親からだ、読んでみて」