愛して、未来
それから数日後、私は力丸の部屋でやはりイチャイチャと。
甘い行為にすでに溺れている私。
力丸は甘やかしと同時に私が女の顔になるのが嬉しくてたまらないらしい。
そして眠る私に、力丸はこっそり用意していたピンキーリングのネックレスをつけた。
起きてしばらくして首回りに感じた違和感で気づいた私。
「 唯ちゃん、左の薬指は空けといて。俺がこの指を予約する 」
これはまさか、あれですか?
「 プロホーズ…?」
「 いやまぁ、予約だな… 俺、三年したら独立して店を持とうと思ってて。だから、唯ちゃ… 」
「 はい!喜んでっ 」
「 そっか、じゃあ俺の過ちは忘れてくれる?」
「 一度ある事は二度三度… 」
「 あー!悪かったよ、あん時は酒が入っててつい、うっかり… 」
へぇ。
うっかり、それで出来る事なんだ。
出会った時も酔っぱらってたよね……
絶対禁酒させてやる!
親も巻き込んで芝居してでも断酒させる!
んふ……ふふふ……
「 唯ちゃん? なんか、笑いが不気味… 」
未来の約束事が叶うかはわからない。
それでも力丸を信じていこうと、私自身が誓った矢先、事件は起きたのです。