愛して、未来

当然、緊張とドキドキ……

そして不埒な期待感。

でも…

力丸は、何気なく近づいた時に触れるキスをしただけ。


これが、私達のキス。

力丸は初めての彼氏で、初キスの相手。



私は決してモテないわけじゃない。

かといって、美人かと聞かれたら疑問。

それでも私は可愛い方だと思うのです。


なのに、力丸は私に女を感じないらしい。


その理由がわかったのはさらに1ヶ月後……


私は彼女、突然訪問も醍醐味としてルンルンで驚かそうとコンビニで買った力丸用の摘み物を持ち、夜9時に行った。

もちろん驚かそうとしているため、インターホンを鳴らすのを止めノックしようとして…


何かが聞こえた。


私の見開いた目が、ドアを開けろと見つめ……

ノブを握り、そっと開けた。


心音が激しくなり、生唾さえ飲み込むのが苦しいくらい、私の耳に聞こえる声が……


生々しい、私と同じ女の…… 艶めく声。

耳を塞げばまだ、良かった。


でも、心音が痛いくらいに激しくなった時、顔がカァー… と暑くなった。



そして、聞こえる声のある扉を開けた。




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