愛して、未来

充美は行かないと言い出して一人怒って帰ってしまった。

そして私は一人集合場所であるカラオケに向かった。

力丸は美容室でお客様の施術中。

ブローをして終わり。

そこへ、充美が……




カラオケ店では6人、充美は抜けて5人で始まった。

女子は同じクラスの美鈴。

美鈴の友達経由で他校の男子生徒3人。

そこでまさか、男子達が注文してくれたノンアルコールの酎ハイがしっかりお酒だったなんて飲むまではわからず……

場の雰囲気で飲むはめに。


二口が限界。

隣に座る男子に肩を組まれ、余計な密着に嫌な気分。

大丈夫?なんて聞きながら顔を覗き込む男子に顔を背けるが……



「 や、め…… 」

「 どうして? 」



どうして?って……

彼はこんな風に私に迫ったりは1度もない。

触れるのは最小限。

今思えば…… 友達に言われたように大事にされていた、そう思える。


体が男子に倒されて…… 思った。



罰だ、と。



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