関係
1. 新しい時期
カレンダーを見る。
「ついに、ついに、なってしまったか。」
今日は、なって欲しくなかった新学期当日だ。
「茜!はやくおりてきなさい!学校でしょ!!」
母の声がうるさい程に聞こえる。
私は、学校がある日のように準備をして家を出た。
「行ってきまーす」
バタン
ドアが閉まる音だ。それと同時に隣の家のドアが開く。
「おはよう 茜!!」
元気な声、この子は、隣に住んでいる紗彩だ。
「おはよう~紗彩ちゃん~」
私も同じようにあいさつを返す。
「何だよ~元気なさそうじゃん。何かあった?」
「今日は,学校です.......」
「あぁ~~そういうことね」
私は、色々な話しながら、学校へと向かった。
.
.
.
.
.
「この紙を見てクラスへ向かって下さ-い」
毎年のように紙配りの人から紙を渡される。
「5組だった~茜は?」
「私は......」
たくさんの名前の中から自分の名前を探す。
(う~ん...あった!)
「3組だよ~」
「え~、クラス違うじゃん~」
キーンコーンカーンコーン
「はやくクラスへ向かいなさい。」
チャイムと共に先生の声が聞こえる。
「もうこんな時間!?急がないと、じゃあまた後でね茜。」
「あっ、うん!また後で。」
走って紗彩は、行ってしまった。
(さすが、陸上部。足速いな~)
「私も行こう。」
:
:
:
「はぁ~、やっとついた。この学校無駄に広いんだよな~」
そう言って、私は席に座る。
周りを見わたすと、もう友達グループがいくつも出来ていた。
「えっ、なにあれめんどくさっ!あそこに入る勇気は、私にはないな-」
そのまま、机上に手をのせてぐだる。
(でも、さすがに1年間ぼっちはつらいな~)
また、周りを見る。その時、窓側の席に座る1人の女の子が目に入った。
(お!あの子いいな!よし、声かけに行こう。)
「あの~.....」
声をかけると、女の子がこっちを向く。
「.......」
(えっ、何で無言!?やっぱり、私のコミュ力じゃ、無理があった!?)
「あ―――――ん?」
「えっ何?」
「茜ちゃん?」
「えっ、あ、はい。」
「私、実律だよ。」
「そうなんだーー....って実律ちゃん!?」
実律とは、小学生時に知り合った友達だ。けれど私が引っ越してしまい、その後会うことがなくなってしまっていた。
「うわー!!久しぶり!!!」
「久しぶり茜ちゃん!!元気だった?」
「元気だ―――
「席について--!!」
私の言葉と重なって先生の声が聞こえ、みんなが席に座る。
「じゃあ後でね、実律ちゃん。」
「うん!後でね。」
そう言って、私も席に座る。
:
:
:
席に座り、ぐだっていると、私はいつの間にか学級委員になっていた。
「疲れた~」
学級委員になり、先生の手伝いをした後、窓を見ると青空から夕方の空へと変わっていた。
「お疲れ様、茜さん。」
「はい、今日はこれで終わりですか?」
「そうよ、明日もよろしくね。」
「分かりました。」
私はそう言うと、急いで帰ろうとする。
(はぁ、やっと終わった~はやく帰りたい。)
「あ、そうだ。今日、欠席していた咲人さんに宿題分たしといてくれる?」
「えっ、でも.....家が.....」
「あぁ、そっか。ちょっと待ってね。よし出来た!はい、地図。」
先生は、私に地図と宿題を渡してきた。
「えっ、あの~.....」
「先生急いでるから。よろしくね。」
廊下を走り去る先生が遠のいて、少しずつ小さくなっていく。
そして、私は自分の手に目をやる。
「これどうしよう。あの、咲人だったら面倒だな.....別人だと祈ろう。」
(まぁ、帰ろう。)
私は、下駄箱へと足を向ける。
「よぅ。」
急に後ろから、声をかけられた。男の声だ。
「?」
声が聞こえる方に振り返る。
そこにいたのは、幼なじみの拓夢だった。
「何だ。拓夢か。」
「何だとは何だよ!!幼なじみだぞ!」
「はいはい。」
「せっかくま―――――に。」
「ん?何?」
「何でもねーよ。」
「?」
少し残念そうにする拓夢を横目に、私は咲人の家を知ってないるか聞いた。
「あぁ、知ってるよ。教えてやろーか?」
「よろしく。」
:
:
:
「ここだ。」
「ヘー、ありがとう。じゃあね。」
私は、インターホンを押した。
「.....何でいるの?拓夢。」
「え、いや。俺も心配になって...」
「ふーん。」
ガチャ
ドアが開いた。
「私、咲人さんのクラスメイトなのですが、宿題を渡したいので咲人さんに会えますでしょうか。」
「あら、どうぞ。あがって。」
美人な女性が咲人の部屋まで案内してくれた。
「ありがとうございます。」
私と拓夢は、美人な女性について行った。
:
:
:
部屋についた。
「拓夢がドア開けて。」
「何でだ?」
「ちょっと、あれだから。」
「あれって、どれだよ。」
「まぁまぁ」
「しょうがねぇな~」
ガチャ
ドアが開いて部屋の中にいる咲人と目があった。
(あ、終わった.....)
「よぉ、咲人。元気か?」
「......」
ガタ
咲人は無言で私達の方へと近寄ってきた。
(やっぱりか.....)
それと同時に私も後ろへ下がる。
「なんだよ。どうしたんだよ。」
「あ、か、ね....」
咲人がゆっくりと私の名前を呼ぶ。
「茜~~~!!」
急に咲人が私に抱きついた。
「茜!!会いたかった~~~~!!!」
「あ~あ、捕まったか......」
「さ、さ、咲人...お、お、お前...茜になにして.....」
拓夢は青ざめた顔で私と咲人に聞いてきた。
:
:
:
「まとめると、私と咲人はいとこ。」
「そして俺、咲人は、茜の事がだ~い好きな茜の結婚相手だよ~♪」
「.....ライバル....」
「茜。咲人が元気なの分かったし、帰ろう。」
「えっ、うん。」
「ついに、ついに、なってしまったか。」
今日は、なって欲しくなかった新学期当日だ。
「茜!はやくおりてきなさい!学校でしょ!!」
母の声がうるさい程に聞こえる。
私は、学校がある日のように準備をして家を出た。
「行ってきまーす」
バタン
ドアが閉まる音だ。それと同時に隣の家のドアが開く。
「おはよう 茜!!」
元気な声、この子は、隣に住んでいる紗彩だ。
「おはよう~紗彩ちゃん~」
私も同じようにあいさつを返す。
「何だよ~元気なさそうじゃん。何かあった?」
「今日は,学校です.......」
「あぁ~~そういうことね」
私は、色々な話しながら、学校へと向かった。
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「この紙を見てクラスへ向かって下さ-い」
毎年のように紙配りの人から紙を渡される。
「5組だった~茜は?」
「私は......」
たくさんの名前の中から自分の名前を探す。
(う~ん...あった!)
「3組だよ~」
「え~、クラス違うじゃん~」
キーンコーンカーンコーン
「はやくクラスへ向かいなさい。」
チャイムと共に先生の声が聞こえる。
「もうこんな時間!?急がないと、じゃあまた後でね茜。」
「あっ、うん!また後で。」
走って紗彩は、行ってしまった。
(さすが、陸上部。足速いな~)
「私も行こう。」
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「はぁ~、やっとついた。この学校無駄に広いんだよな~」
そう言って、私は席に座る。
周りを見わたすと、もう友達グループがいくつも出来ていた。
「えっ、なにあれめんどくさっ!あそこに入る勇気は、私にはないな-」
そのまま、机上に手をのせてぐだる。
(でも、さすがに1年間ぼっちはつらいな~)
また、周りを見る。その時、窓側の席に座る1人の女の子が目に入った。
(お!あの子いいな!よし、声かけに行こう。)
「あの~.....」
声をかけると、女の子がこっちを向く。
「.......」
(えっ、何で無言!?やっぱり、私のコミュ力じゃ、無理があった!?)
「あ―――――ん?」
「えっ何?」
「茜ちゃん?」
「えっ、あ、はい。」
「私、実律だよ。」
「そうなんだーー....って実律ちゃん!?」
実律とは、小学生時に知り合った友達だ。けれど私が引っ越してしまい、その後会うことがなくなってしまっていた。
「うわー!!久しぶり!!!」
「久しぶり茜ちゃん!!元気だった?」
「元気だ―――
「席について--!!」
私の言葉と重なって先生の声が聞こえ、みんなが席に座る。
「じゃあ後でね、実律ちゃん。」
「うん!後でね。」
そう言って、私も席に座る。
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席に座り、ぐだっていると、私はいつの間にか学級委員になっていた。
「疲れた~」
学級委員になり、先生の手伝いをした後、窓を見ると青空から夕方の空へと変わっていた。
「お疲れ様、茜さん。」
「はい、今日はこれで終わりですか?」
「そうよ、明日もよろしくね。」
「分かりました。」
私はそう言うと、急いで帰ろうとする。
(はぁ、やっと終わった~はやく帰りたい。)
「あ、そうだ。今日、欠席していた咲人さんに宿題分たしといてくれる?」
「えっ、でも.....家が.....」
「あぁ、そっか。ちょっと待ってね。よし出来た!はい、地図。」
先生は、私に地図と宿題を渡してきた。
「えっ、あの~.....」
「先生急いでるから。よろしくね。」
廊下を走り去る先生が遠のいて、少しずつ小さくなっていく。
そして、私は自分の手に目をやる。
「これどうしよう。あの、咲人だったら面倒だな.....別人だと祈ろう。」
(まぁ、帰ろう。)
私は、下駄箱へと足を向ける。
「よぅ。」
急に後ろから、声をかけられた。男の声だ。
「?」
声が聞こえる方に振り返る。
そこにいたのは、幼なじみの拓夢だった。
「何だ。拓夢か。」
「何だとは何だよ!!幼なじみだぞ!」
「はいはい。」
「せっかくま―――――に。」
「ん?何?」
「何でもねーよ。」
「?」
少し残念そうにする拓夢を横目に、私は咲人の家を知ってないるか聞いた。
「あぁ、知ってるよ。教えてやろーか?」
「よろしく。」
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「ここだ。」
「ヘー、ありがとう。じゃあね。」
私は、インターホンを押した。
「.....何でいるの?拓夢。」
「え、いや。俺も心配になって...」
「ふーん。」
ガチャ
ドアが開いた。
「私、咲人さんのクラスメイトなのですが、宿題を渡したいので咲人さんに会えますでしょうか。」
「あら、どうぞ。あがって。」
美人な女性が咲人の部屋まで案内してくれた。
「ありがとうございます。」
私と拓夢は、美人な女性について行った。
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部屋についた。
「拓夢がドア開けて。」
「何でだ?」
「ちょっと、あれだから。」
「あれって、どれだよ。」
「まぁまぁ」
「しょうがねぇな~」
ガチャ
ドアが開いて部屋の中にいる咲人と目があった。
(あ、終わった.....)
「よぉ、咲人。元気か?」
「......」
ガタ
咲人は無言で私達の方へと近寄ってきた。
(やっぱりか.....)
それと同時に私も後ろへ下がる。
「なんだよ。どうしたんだよ。」
「あ、か、ね....」
咲人がゆっくりと私の名前を呼ぶ。
「茜~~~!!」
急に咲人が私に抱きついた。
「茜!!会いたかった~~~~!!!」
「あ~あ、捕まったか......」
「さ、さ、咲人...お、お、お前...茜になにして.....」
拓夢は青ざめた顔で私と咲人に聞いてきた。
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「まとめると、私と咲人はいとこ。」
「そして俺、咲人は、茜の事がだ~い好きな茜の結婚相手だよ~♪」
「.....ライバル....」
「茜。咲人が元気なの分かったし、帰ろう。」
「えっ、うん。」