し ろ う さ ぎ


そう思い知らされるのはアミダくじを引き終わって結果が出されてすぐ。




「うわぁー、またちづと遠いやぁ」


「……うーん、なかなか上手くはいかないね」


「だねー。
そうだ、斎川君は?」


「え?
あー……真逆の席だー」


「お、あたし近いじゃん」



……いいなぁ、紗耶。


貼り出された席替えの結果が羨んだところで変わらないんだけど……。


あたしはまた窓際で、今度は後ろから三番目。


逆に紗耶と斎川君は廊下側。


斎川君と話すことも無くなるな……。

< 111 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop