し ろ う さ ぎ


「はは。分かりましたー」


「はーい、皆さん明日からこの席で授業を受けてくださいね。
ではこれから文化祭の出し物について話し合いをしてもらいます」




席替えに続いて担任の先生の言葉にクラス一同ざわめき始める。


文化祭……もうそんな季節だっけ。

そう思うことの積み重ねで一年があっという間。




「高校生活最後の文化祭です。
皆で案を出し合って納得のいくものにしましょう。
ではクラス委員の人は前に出てきてください」




その指示に文化祭委員二名が前までやってきて黒板にクラスから出た案を書いていく。




「笠井さん、何に投票する?」


「そうだなぁ……。
あたしは王道のお化け屋敷かな!
斎川君は?」


「オレ?
オレもお化け屋敷いいなーって?」


「同じだねー。
やっぱり王道は強そう」
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