し ろ う さ ぎ


「大丈夫、気にしないで!
向こうで紗耶と合流して手伝ってもらうからっ」


「そう……?
それならお願いしようかな!
ありがとう、ちづちゃん」


「いいのいいのっ」




クラスメートから絵の具を混ぜ合わせてすっかり汚れたパレットをいくつも受け取る。



「……わ、ジャージにつかないようにしないと」



文化祭準備の時だけ制服から着替える許可の下りたジャージに絵の具がつかないよう慎重に。


両手にいくつもパレットを持って洗うための決められた水道がある場所まで向かう。


そしてパレットを広げて洗いにかかる。



「はぁー、気持ち良いな」



大道具を運んだりして少し火照った体に手先から伝わる水が心地良い。


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