し ろ う さ ぎ


あの日、また明日とは言ったものの結局次の日から席替えをした席で授業だったし……。


そんなこともあったけど、嬉しいこともあった。


お昼に斎川君を誘って以来、また元のようにクラスメートが斎川君の周りに集まるようになった。


皆それぞれ斎川君に謝っていて。

何とでもないという風に斎川君は気にする素振りを見せなかった。


斎川君と話せる機会は今となっては皆無に等しいけど、クラスの輪に今度こそ歓迎された斎川君にホッとしている思いもある。




「どうして紗耶ちゃんがいるからって小さい嘘までついたの?
言ってくれたら手伝うのにー」
< 119 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop