し ろ う さ ぎ
「よし!
それじゃあこうしよ!
文化祭で斎川君に告白する。
いい?」
「……っちょ、それはいくらなんでも……!」
「そんなこと言ってたら、斎川君が他の子とくっついちゃうよ?
それでも後悔しないの?」
「そ、それは嫌だけど……」
「はい、じゃあ決まりー!
いやーこれから忙しくなるねー」
張り切って肩を回す親友を横目に、密かに嘆息する。
どうやら、とんでもないことになっちゃったみたいです……?
*
「斎川君、あのね……あたし……っ!」
「うん?」
「あたし……斎川君のこと……好きです!
よかったら付き合ってくれませんか……」
「それ、オレが先に言おうと思ってたのに……」
「……っえ」
「オレも、笠井さんのことが好きです」