し ろ う さ ぎ
と、斎川君は人当たりの良い笑みを浮かべてそう言ってくれた。
気の利くようなことは上手く言えなかったけど……。
よく頑張った、あたし!
改めて辺りを見回してみれば斎川君に向けられるのは好奇の視線が大多数。
どう接したらいいのだろう、という表情がどことなく見てとれた。
でも見てる限り、斎川君は社交的な性格っぽいし上手くやっていけるはず。
あたしは……こういう視線ってちょっと苦手かな……?
関わりを持とうとしてくれるのは確かにすごく嬉しいんだけど……。
「ひゅーひゅー!
ほらイケメン転校生現るってのは現実にもあることじゃーんっ!」