し ろ う さ ぎ
という具合にまるで自分のことのように朝から乙女全開、お花畑状態の紗耶。
……うーん、まあこんなに嬉しそうにしてくれるのはあたしもすごく嬉しい。
お世辞とかじゃなくて本当に。
でも、こうやって盛り上がれば盛り上がる程……玉砕したらどうしようという不安がひたひたと足元に迫ってくる。
玉砕したらと考えるだけで応援してくれた紗耶への申し訳ない思いで一杯になる。
まあ向こうがあたしを好きだなんて確証を掴むことさえも困難を極める訳で。
今もそしてこれからも、このまま平行線ならずっと片想い。
「とにかく今は押して押して押しまくる時!
頑張りなよ~?
ほんじゃ、予鈴鳴ったから席戻るね~」
「え、あ、う、うん……」
あれこれツッコまなきゃいけない所満載だったんだけど……