し ろ う さ ぎ


言ってしまってからまだあのままでも良かったかな、なんて後々そんな思いが込み上げてきたり。




「笠井さんこれからどうする?
オレは午前は受付の当番なんだけど……」


「そうなんだ……っ?
それじゃあ……あの、午後から一緒に……回らない……ですか?」


「……ふはは。
もちろんです」




ペコリとお辞儀をした斎川君。



「そ、それじゃあまた午後に来るね……!」


「分かった。
待ってるね」




小さく手を仰いで見送ってくれる斎川君が可愛い……なんて思ったのはここだけの話。
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